J-popユニットYOASOBIが、2024年7月にデジタルリリースした「UNDEAD」のミュージックビデオが、ついに累計1億回再生を突破した。この楽曲は、大人気アニメ『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』の主題歌として書き下ろされ、原作者・西尾維新による短編小説「なでこパスト」「しのぶフューチャー」を基にしている。
アニメとリンクした映像美が話題に
MVはアニメ本編のカットとエンディング映像を特別に編集したもので、制作サイドのこだわりが随所に光る。独特の世界観と疾走感のあるサウンドが、『物語』シリーズのファンだけでなく、幅広い層から支持を集めた。
リリース後にはTikTokやYouTubeショートなどのショート動画プラットフォームでダンスチャレンジが大流行。関連動画はUGCを含めると合計9億回再生を超えるという驚異的な数字を記録している。2025年にはサントリードラフトビール『YOASOBEER PROJECT』のCMソングにも起用され、夢を追う人々をビールと音楽で応援するプロジェクトとして話題になった。リリースから約2年が経過しようとしている現在も、その人気は衰えを知らない。「UNDEAD」は6月26日リリースの4th EP『THE BOOK for』に収録される。
渋谷に現れる「言葉で注文するバー」
一方で、音楽と“言葉”をテーマにしたもう一つのプロジェクトが、渋谷で動き出している。サントリーが主催する体験型バーイベント『BAR Glass and Words』が、7月7日から8月3日までSHIBUYA CAST.で開催。これは、グラスやコースターに刻まれた感情や言葉を見て、自分の今の気持ちに合う言葉を選び、バーテンダーがその感情に合わせたカクテルを提供するという新しいスタイルのバーだ。
特筆すべきは、7月7日から21日までの期間限定で、ソニーミュージックとのコラボレーション企画『BAR“グラスと言葉のうた”』が同時開催される点。ここでは、著名なアーティストの歌詞を使って注文することができる。過去2回の開催では各10日間程度だった会期が、今回は約1カ月に延長され、より多くの人が足を運べるようになった。
King GnuやYOASOBIの歌詞カクテル
コラボメニューの中でも特に注目を集めているのが、King Gnuの楽曲からインスパイアされたカクテル。例えば「白日」「SPECIALZ」「Stardom」など、ファンにはおなじみのフレーズがコースターにプリントされ、注文のキーになる。バーテンダーは、その言葉が持つイメージや歌詞の世界観を表現したオリジナルカクテルを提供する。
また、YOASOBIやOfficial髭男dism、Adoなど、ソニーミュージック所属の人気アーティストの楽曲もラインアップ。YOASOBIファンにとっては、「UNDEAD」や「アイドル」「夜に駆ける」などのフレーズが並ぶコースターを見ながら、自分だけの一杯をオーダーできる特別な体験が待っている。
音楽と日常が交差する場所
YOASOBIの「UNDEAD」が1億再生を達成した背景には、アニメとの強力なタイアップ、TikTokなどのショート動画によるバイラル効果、そして何より楽曲自体のクオリティの高さがある。一方で、『BAR Glass and Words』のように、歌詞という“言葉”を媒介にして音楽を日常の飲み物に落とし込む試みは、リスナーにとって新しい形の参加型体験を提供している。
音楽は耳で聴くものだが、そこに“味わう”という要素が加わることで、より深い思い出として残る。夏の渋谷で、YOASOBIの歌詞を片手に一杯のカクテルを味わう——そんな新しいJ-popの楽しみ方が、2026年の夏に登場する。
YOASOBIの4th EP『THE BOOK for』は6月26日リリース予定。「UNDEAD」をはじめ、これまでのヒット曲がどのような形で収録されるのか、ファンの期待も高まる。